トップコミットメント

CSRと経営戦略

創業時から連綿と受け継がれるロームのCSVとSDGs

昨今、SDGsの達成が世界共通の目標として掲げられ、世界全体での取り組みが求められるようになってきました。地球人口が2030年には85億人に達するという予測もあるなか、食料や水の不足だけでなく、気候変動による自然災害、地球温暖化への対策など、サステナビリティ(持続可能性)を考えた解決策の重要性が世界で叫ばれていることがその背景にあり、ロームグループとしても目標達成に向けて主体的に取り組んでいく必要があると考えております。

ロームグループでは、これまでも、社会的な課題を解決しつつ、企業価値も創造する「CSV(共通価値の創造)」を軸とし、エネルギー問題などの社会課題の解決に向けて、事業活動を行ってきました。またこの「CSV」の考え方は、ロームにとって決して新しいものではなく、企業目的に「良い商品を国の内外へ永続かつ大量に供給し、文化の進歩向上に貢献することを目的とする」と掲げられているように、創業当初より、企業の礎として大切にしているものです。創業から60余年、企業規模や経営環境は大きく変化していますが、CSVは根幹となる考えとして、ロームのDNAとなり、連綿と受け継がれています。

SDGsはCSVを生み出す源泉です。社員一人ひとりが「企業目的」「経営基本方針」を実践し、社会課題の解決につながる革新的な商品開発や高品質なモノづくりといったCSV活動を推進することが、ステークホルダーの皆様の満足度の向上につながり、広く社会に貢献することができると考えます。そして、そのことが、社員の自信と誇りを高め、新たな挑戦を生み出す原動力となり、企業と社会がともに成長できると考えています。

ロームグループでは、この良循環をわれわれのCSV活動と位置づけ、世界中の多様な人財を集め、いきいきと活躍できる場を整えながら、真摯に企業活動に取り組むことで、ステークホルダーの皆様のご期待にこたえられる企業を目指しております。

CSV活動を加速させる、SDGs達成に向けてのロームの戦略

ロームグループでは、世界共通目標である「SDGs」の達成に寄与すべく、社会的課題の解決に結び付く「CSV」を生み出すCSV活動に積極的に取り組んで参りました。近年では、技術革新が進む自動車市場のほか、IoT化が進む産業機器市場、そしてさらなる高機能化が進むIT機器市場など、幅広い分野に向けたキーデバイスを数多く提供しています。今後も「アナログソリューション」「パワーソリューション」「センサソリューション」「モバイルソリューション」の「4つのソリューション」による製品改革を通じて、自動車や産業機器分野のさらなる省エネルギー化、小型化、安全・快適化に貢献していきます。

企業目的の実践により、製品品質と経営品質を高める

創業以来、大切に守り続けている「品質第一」の追求によって、あらゆるムダを省いた効率的なモノづくりを行い、環境負荷を極限まで低減する取り組みを行っております。この活動を支えるのが、開発から製造までを一貫してグループ内で行う「垂直統合」システムです。あらゆる工程で高い品質をつくり込み、徹底的にムダを省いたモノづくりを進めることは、生産効率を高め、製造過程における温室効果ガスの排出削減や省資源、省エネルギー化につなげていきます。

そして「製品品質」を高める一方、企業としての品質・品格ともいえる「経営品質」を高めることも重要と考え、ロームではグループを横断するCSR委員会の組織整備を行うとともに、RBA行動規範に準拠した活動にも、積極的に取り組んでおります。

豊かな人間性と知性をみがき、もって社会に貢献する

すべての企業活動を支えるのは、何よりも「人」であり、あらゆる品質や環境問題などに妥協することなく真摯に取り組む姿勢です。その規範とも言えるのが「経営基本方針」の一節に示された、この言葉です。

ローム社員として、知識や専門性を追究するだけではなく、倫理性や向上心、謙虚さといった豊かな人間性を併せ持つことが非常に重要であると考えています。

心技体でバランスのとれた人財を育て、ロームのDNAを伝承していくことにより、あらゆる面で高品質かつ公正な企業活動を実践してまいります。

そしてロームグループでは引き続き、社員一人ひとりが「企業目的」を実践し、革新的な商品開発や質の高いモノづくりを進めることで社会に貢献し、ステークホルダーの皆様のご期待にこたえられる企業を目指してまいります。

代表取締役社長 藤原 忠信