製品環境品質への取組み
環境マネジメント
ロームグループでは、持続可能な社会の実現に貢献するため、環境配慮型製品の開発や製品化学物質の管理など、事業活動を通じた取組みを行っています。
環境配慮型製品の開発
・環境配慮型製品の開発割合の向上
ロームグループでは、新製品の開発段階でその製品が過去の製品と比較してどれだけ環境に貢献しているか具体的な数値で客観的に評価するための環境貢献度評価票を作成し、環境性能およびCO₂削減性能比較などが行えるシステムを構築しています。
特に製品使用時におけるCO₂排出量を削減する環境配慮型製品の開発割合を向上させるための仕組みの導入を開発部門と共同で進めています。
また、2020年環境目標にも「環境配慮型製品の開発割合を100%とする」とう数値目標を掲げ、2010年度より取組みを進めてまいりました。実績は以下の通りです。
2020年環境目標
【方針】
LCAをはじめとした科学的手法や各種の算定ツールを活用し、CO₂削減活動を推進する。
NEXT50に沿った環境配慮型製品の開発を通じて、使用時におけるCO₂削減に貢献する。
【中期目標と実績】
中期目標 | 最終実績 |
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バリューチェーンCO₂を2020年度に2010年度実績より10%削減する。 | 10.3%削減により、目標達成。 |
環境配慮型製品の開発割合を2020年度に100%とする。 | 100%となり、目標達成。 |
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※バリューチェーンを通じたCO₂対策については、以下にて掲載しています。
製品含有化学物質管理
ロームグループでは国内外の環境法規制やお客様の要求事項を遵守し、環境負荷の少ない材料調達への取組みを実施しています。
EU RoHS指令、EUREACH規則、中国RoHS指令など、製品化学物質管理に関わる法規制がますます強化される中、グリーン調達基準書を定め、原材料や部品などに含まれる化学物質情報を正確に把握することで各法規制への適合を確認しています。
お取引先様のご協力の下、環境に配慮した製品づくりを進め、禁止物質が「入らない」「使用されない」「出荷されない」管理システムを構築し、お客様に安心してお使いいただける製品を提供しています。また、お取引先様より納入いただいた材料・部品およびお客様に納入する製品は、ローム品質保証部や各生産拠点に導入した蛍光X線分析装置を用い、定期的に含有化学物質を確認しています。
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※グリーン調達の取組みについては以下をご参照ください。
・RoHS指令対応
ロームの製品は2006年に施行されたRoHS指令(2002/95/EC)への対応のため、2004年に鉛フリー化を完了いたしました(一部カスタム品で、お客様からの要求がある製品を除く)。
その後2011年に公布された改正RoHS指令(2011/65/EU)、また2015年に公布された特定フタル酸エステルを制限する追加指令((EU)2015/863)にも対応しております。
製品には規制適用除外用途を除き、最大許容濃度を超える制限物質を含有していません。
制限物質 | 最大許容値 |
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鉛 | 0.1wt%(1,000ppm) |
水銀 | 0.1wt%(1,000ppm) |
カドミウム | 0.01wt%(100ppm) |
六価クロム | 0.1wt%(1,000ppm) |
PBB(ポリブロモビフェニル) | 0.1wt%(1,000ppm) |
PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル) | 0.1wt%(1,000ppm) |
DEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル) | 0.1wt%(1,000ppm) |
BBP(フタル酸ブチルベンジル) | 0.1wt%(1,000ppm) |
DBP(フタル酸ジ-n-ブチル) | 0.1wt%(1,000ppm) |
DIBP(フタル酸ジイソブチル) | 0.1wt%(1,000ppm) |