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従業員の安全と健康の確保人財マネジメント

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基本的な考え方

ロームグループは、全ての社員また業務に携わるステークホルダーが安全に、そして心身ともに健康に働くことができる職場を実現することが、社員の命や人権を守る上で重要であると考えています。また、社員一人ひとりがやりがいを持ち、自身の能力を最大限に発揮するための環境づくりとしても、安心・安全で衛生的な職場の確保は欠かせません。

ロームグループでは、安全で健康的な職場を目指し、労働安全衛生マネジメントシステムを運用しています。以下の安全衛生方針を基に、ロームグループの事業活動に関わる労働安全衛生の課題について、目標を掲げて管理すると共に、継続改善をグループ一丸となって進めています。

安全衛生方針

ロームグループはCSRの精神にのっとり、全ての事業活動において安全と健康が最優先であることを認識し、快適で安心して働ける職場環境づくりと、心身の健康の保持・増進に積極的に取り組む。

  • 1. 安全衛生関係諸法令やその他の要求事項および社内規定を順守する。
  • 2. リスクアセスメントを実施し、職場における危険源とリスクの大きさを特定したうえで管理策を実行することで、リスクレベルを低減させ労働災害を防止する。
  • 3. 安全・健康に関する教育・訓練等を計画的に行い意識の向上に努めるとともに、自主的活動の活性化により快適な職場づくりを推進し、負傷・心身の疾病予防を図る。
  • 4. 働く人との協議および働く人が意思決定へ関与することにより、労働安全衛生マネジメントシステムを構築し、運用する。
  • 5. 安全衛生目標・実施計画を立案し、適切な資源を投入することで、全員参加型で継続的な改善活動を実施する。

『 Well-being 』 を実現し、いきいきと働ける会社へ

ロームグループは、創業当初から企業目的・経営基本方針を礎に、社員の健康を重要視してきました。
近年、社員の平均年齢の上昇に伴う生活習慣病リスクの高まりや、メンタルヘルス不調による休務者が社会的に増加していることを踏まえ、より一層、社員の健康や心理的安全性を確保する事が求められています。
そのため、改めて、いきいきと働ける企業風土の醸成を目指し、ここに『健康経営宣言』を制定しました。

Well-being:身体的、精神的、社会的にも健康で満ち足りていて多方面で幸福な良い状態を維持していること

【ロームグループ健康経営宣言】

ロームグループでは、パワーとアナログにフォーカスし、お客様の“省エネ”・“小型化”に寄与することで、社会課題を解決する会社を目指しています。そのためには、社員が豊かな人間性と知性をみがき、いきいきと働ける会社になることが必要です。
その土台となるのが、社員が心身ともに健康であり続けることです。

わたしたちは、こころとからだの健康づくりに取り組み、社員一人ひとりがWell-beingを実現することで、社会の持続的発展に貢献することを宣言します。

代表取締役社長 松本 功

代表取締役社長 松本 功

労働安全衛生推進体制

ロームグループは世界各地に生産拠点を持っており、工場の安全操業、社員の安全を確保するためにISO45001に基づいたマネジメントシステムを運用しています。

安全衛生方針に基づき、全社員の安全確保と心身の健康の保持増進を図ると共に、快適な職場環境の形成を促進するために、中央安全衛生委員会が安全衛生活動を推進しています。

中央安全衛生委員会は、執行権限を持つ取締役や事業部責任者等が参加するEHSS統括委員会の下部組織に設けられ、ロームグループにおける重大な安全衛生リスクを適切に管理する役割を担います。

中央安全衛生委員会の委員長は執行役員が務め、装置、化学薬品、健康づくりなど、各テーマに取り組む6つの専門部会が、事務局である安全衛生管理室と連携しながら安全衛生リスクの管理を行っています。
また、各専門部会においては、テーマごとに目標策定、施策、評価を行い、その進捗・結果を中央安全衛生委員会に定期的に報告します。また、EHSS統括委員会は中央安全衛生委員会のPDCAが適切に回っているかどうかを評価・確認し、マネジメントシステムの精度の維持・向上を図る体制を構築しています。

EHSS(Environment, Health and Safety, Sustainability)統括委員会:
8つの下部マネジメントシステム(環境、安全衛生、労働、倫理、情報、サプライチェーン、品質、リスク管理BCM)を司り、それぞれのPDCAが適切に回っているかを確認する経営の執行責任者により構成された会議体

中期目標と実績

ロームと社会の持続成長に重要なサステナビリティ重点課題の1つに「従業員の安全と健康の確保」を特定し、2025年度達成目標の達成に向けて取り組みを進めています。また、健康経営のさらなる推進のため、2023年度に2025年度達成目標を修正しました。

従業員の健康と安全の確保
【取り組み意義・背景】
労働現場における災害の発生は、従業員の生命を脅かし、また事業継続性にも影響を及ぼすおそれがあります。このため、ロームグループは、全ての社員、また業務に携わるステークホルダーが安全に働くことができる職場を実現することが、社員の命や人権を守る上で重要だと捉えています。さらに、社員一人ひとりがやりがいを持ち、自身の能力を最大限に発揮するためには、社員が心身ともに健康である必要があります。これらの考え方から、ロームグループは、安心・安全で衛生的な職場の確保を重要な経営課題だと認識し、快適で安心して働ける職場環境づくりと、心身の健康の保持・増進に積極的に取り組んでまいります。
テーマ 達成目標(2025年度) 2022年度目標 2022年度実績 2023年度目標
安全な職場の確保 ロームグループでの休業災害件数「0」を達成・維持する 休業災害「0」 2件(1日以上の休業) 休業災害「0」
健康経営の推進 ①ロームグループ一体となった健康経営推進体制を確立する COVID-19 構内クラスター発生「0」 達成 国内グループ会社の健康経営推進を図る
②「ヘルスアップチャレンジ7」による健康度向上(4項目以上達成者65%以上) 非運動習慣者率:15%以下(対象:ローム単体) 運動習慣者率:51%達成
(単体)
「ヘルスアップチャレンジ7※」重点3項目(睡眠・ストレス・運動)のうち、2項目以上達成した社員が前年度比10pt以上改善
③心身の健康状態の向上によるプレゼンティーズムの改善を図る 国内グループ各社にて運動習慣定着に向けた数値目標を設定 設定完了 プレゼンティーズム※の改善のための健康保持・増進の取り組みを推進する

睡眠・ストレス・運動・食生活・飲酒・禁酒・コミュニケーションの健康に関する7項目について一人ひとりが1つでも多くクリアするために取り組むことで、プレゼンティーズムの改善、Well-beingの実現を目指します。

【関連する取り組み】

労働災害度数率・強度率

2022年度の労働災害度数率・強度率は、国内・グローバル共に日本国内電気機器具製造業の平均を下回る水準でした。
今後も労働災害ゼロを目指した取り組みを継続的に行い、安全で快適な職場環境づくりに取り組んでまいります。

度数率

度数率

強度率

強度率
  • ・(休業)度数率=労働災害による死傷者数÷延実労働時間数×1,000,000
  • ・強度率=延労働損失日数÷延実労働時間数×1,000

健康への取り組み

健康経営推進体制

ロームでは、トップによる健康経営宣言「社員一人ひとりがWell-beingを実現する」ことを中期経営計画の達成ひいてはロームの持続成長を目指す上での重要課題の一つとして特定しています。

健康経営トップマネジメントは社長、健康経営担役当員は取締役、さらに中央安全衛生委員会のトップマネジメントは安全衛生担当役員が担っています。また、健康経営担当部門として人事部 健康推進グループを編成しています。健康推進グループは産業医・産業保健スタッフや関連部門と連携しています。
さらに、中央安全衛生委員会の下部組織として、健康づくり専門部会を編成し、多岐に渡る部門から選出された部会員が、社員の健康保持増進のための様々な施策を企画・運営しています。ロームグループの安全衛生目標達成に向けて、上記組織が連携しあって、各職場安全衛生委員会、各部門に情報展開や健康増進につながる取り組みを推進しています。

ローム単体で52の職場委員会が存在しています。

健康経営推進体制

目標と実績

テーマ 達成目標(2025年度) 2022年度目標 2022年度実績 2023年度目標
健康経営の推進
  • 1.ロームグループ一体となった健康経営推進体制を確立する
COVID-19 構内クラスター発生「0」 達成
  • 1.国内グループ会社の健康経営推進を図る
  • 2.「ヘルスアップチャレンジ7」による健康度向上(4項目以上達成者65%以上)
運動習慣比率:44% 運動習慣者率:51%達成(ローム単体)
  • 2. 「ヘルスアップチャレンジ7」重点3項目(睡眠・ストレス・運動)のうち、2項目以上達成した社員が前年度比10pt以上改善
  • 3.心身の健康状態の向上によるプレゼンティーズムの改善を図る
国内グループ各社にて運動習慣定着に向けた数値目標を設定 設定完了
  • 3.プレゼンティーズムの改善のための健康保持・増進の取り組みを推進する

健康経営推進に向けた取り組み

ロームでは、「ヘルスアップチャレンジ7」と称し、睡眠・ストレス・運動・食生活・飲酒・禁煙・コミュニケーションの健康に関する7項目について、一人ひとりが1つでも多く達成するために取り組むことで、プレゼンティーズムの改善につながり、Well-beingの実現を目指す取り組みを行っています。

健康経営推進に向けた取り組み

1.運動習慣者向上の取り組み

コロナ禍で運動機会が減少する中、非運動習慣者率を低減させる取り組みとして、健康アプリを活用したウォーキングキャンペーンやオンラインでの運動セミナー、少人数単位での歩こう会や健康イベント等を実施しました。
また、全社活動だけでなく、職場単位でも健康に関する重点実施目標を掲げ、メンバーの健康の保持増進を図りました。定期的に社員の運動習慣の推移をモニタリングし、2022年度は非運動習慣者率を15%以下にするという目標を達成しました。グループ会社においても、エレベーターでなく階段を使うことを推奨するノーエレベーターDAYやウォーキングセミナー、ヨガポイントラリーを実施するなど、運動習慣向上に関する取り組みを実施しています。

非運動習慣者…1カ月に1日も運動を実施していない者

2.健康のサポート(がん対策、女性特有の疾病に対するケア)

ロームでは、2019年度より厚生労働省の指針に基づき、就労可能年齢(20-50歳代)の女性特有のがん対策として子宮頸がん・乳がん検診を会社の定期健康診断に組み込み、女性社員が安心して検査・受診できるようにしました。これにより、対象者のがん検診受診率は、2018年度58%から2019年度95%と大幅に上昇し、以降も希望する女性社員全員が会社のがん検診を継続利用しています。また、全社員へがん検診の受診を推奨しており、35歳以上の従業員全員への胃がん・大腸がん検診、偶数年齢女性社員への婦人科検診を無償化し、実施しています。2023年5月からは、社員ががんになっても働き続けられるよう、治療と仕事の両立を支援する「がん等両立支援相談室」を立ち上げました。社員の悩みをきき、細やかな配慮ができる場となるよう取り組んでまいります。

3.エイジフレンドリーの取り組み

ロームは、会社全体でエイジフレンドリーに取り組んでいます。
労働災害発生リスクの高い55歳以上の中高年齢労働者を対象に身体機能測定およびセルフチェックを実施し、自身の認識と身体機能のギャップの確認の機会を設けています。また、年齢に負けない身体づくりのためにエイジフレンドリーセミナーを実施し、中高年齢労働者の意識の高揚を図っています。この他、全社員への教育や各職場の特性に応じたエイジフレンドリーの取り組みも実施しています。

エイジフレンドリー身体機能測定
エイジフレンドリー身体機能測定

4.生活習慣病予防対策

ロームでは、定期健康診断受診率100%の達成は当然のことながら、その健康診断結果に基づいて、生活習慣病予防対策として、特定保健指導の対象外である40歳未満社員にも対象を拡大し保健指導を実施しています。また、有所見者に対しては、産業医・保健スタッフから医療機関への受診勧奨や健康・運動セミナーへの参加を促し、社員の健康管理や改善に取り組んでいます。
また、在宅勤務等により乱れがちな食生活をサポートするため、食生活改善セミナーや、社員から募集した在宅勤務時に作れる簡単ヘルシーレシピの紹介を行っています。

社員から募った簡単ヘルシーレシピ
社員から募った簡単ヘルシーレシピ

≪保健指導受診者のメタボ階層変化(35-39歳)≫

保健指導受診者のメタボ階層変化(35-39歳)

TOPIC.

生活習慣病を防ぎ、社員が健康に働けるためには、自身が運動する習慣をつけることが必要だと考えています。そこで、ロームでは、『体成分分析装置“InBody”』はじめ、血圧計、血管年齢測定器などのヘルスチェック機器やフィットネス機器を無料で使用できるようヘルスチェックコーナーを設置しています。これらの機器を用いて定期的に測定を実施し、体脂肪率・筋肉量・体水分量をはじめ基礎代謝・栄養評価・部位別の筋肉量など、自身の健康状態を確認できる機会を提供しています。

ヘルスチェックコーナー
ヘルスチェックコーナー

5.メンタルヘルス対策

ロームでは、医師・保健師が常駐する社内診療所を開設し、社員がいつでも心身に関する相談や面談ができる体制を整えています。メンタル不調により休職していた社員に対しては、「復職プログラム」により産業医と担当者が連携してスムーズな職場復帰ができるようなサポートを行っています。
加えて、外部提携機関によるEAP(従業員援助プログラム)を導入し、休職・在宅勤務中の社員や、そのご家族が気軽に相談できる体制を構築しています。このようなサポート体制のほか、ストレスチェックの実施を通して社員本人自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させると共に、調査結果を踏まえたメンタルヘルスの未然防止策につなげる取り組みを行っています。
また、オンラインヨガセミナーやメンタルヘルスセミナー(ラインケア・セルフケア)を開催し、社員の心身の健康維持を図っています。

オンラインヨガセミナー
オンラインヨガセミナー

【ストレスチェック回答率】

2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
対象者数(名) 3,463 3,412 3,559 3,620 3,820
解答者数(名) 3,210 3,289 3,439 3,481 3,620
回答率(%) 92.7 96.4 96.6 96.2 94.8

メンタルヘルス対策として、これまで、講習会やリラクゼーションセミナー、オンラインヨガセミナーやマインドフルネスセミナー、メンタルヘルスセミナー(ラインケア・セルフケア)を開催し、社員の心身の健康維持を図っています。

6.社内全面禁煙の実現

社員の健康と快適な職場づくりの一環として、禁煙活動を進めてきました。2009年からは国内全グループ全面禁煙となり、社員および関係各社の社員の健康保持増進を図っています。

7.感染症対策

社員の健康を守るためには、あらゆる感染症への防疫体制が必要です。 ロームでは感染症に罹患したすべての社員がアクセスできる指定感染症届出フォームを運用しています。感染症発生時には、届け出られた内容に基づき、社内医療従事者による患者健康観察体制に加え、速やかに社内感染拡大予防のため社内接触者の選定・隔離体制、職場の消毒等を迅速に行えるような体制を構築しています。
感染症流行時に社員同士の接触を可能な限り低減させるための施策として、在宅勤務体制の整備、情勢に応じた出社率の管理、食堂等共有部分の感染予防を行っています。また2021年度のコロナウイルスワクチンの職域接種をはじめ、インフルエンザ予防接種を会社負担で希望者全員に社内で実施しており、希望者全員(全社員の約80%)が接種しています。
加えて、海外出向者およびその家族には、赴任先の事情に応じて、厚生労働省の推奨する各種渡航ワクチンの接種を行っています。
さらに、2019年より、39歳~57歳の男性社員を対象に、風疹抗体チェックを定期健康診断に組み込み、抗体陰性者には社内診療所においてワクチン接種を無償で実施しています。

コロナウイルスワクチン職域接種の様子
コロナウイルスワクチン職域接種の様子

【担当者の声】

ロームグループは、トップの健康経営宣言に掲げられているように、Well-beingを実現し、いきいきと働ける企業風土の醸成を目指しています。そのためには全ての社員が心身ともに健康でいきいきと働くことができる職場を実現することが大切だと考えています。
社員が健康でいきいきと働き続けられるように、ヨガセミナーやウォーキングキャンペーン、歩こう会、睡眠セミナー、エイジフレンドリーの取り組みなど、様々な健康づくりの施策の企画・運営を行い、楽しみながら参加できる健康づくりの機会を提供することで、社員の健康の保持増進を図っています。
社員一人ひとりが“Well-being”を実現することを目的とし、今後も積極的な健康づくり活動を推進していきます

人事部 人事課 健康推進G グループリーダー 松村 瑠衣子
人事部 人事課 健康推進G
グループリーダー 松村 瑠衣子

TOPIC1.

健康経営優良法人2023~ホワイト500~に6年連続認定

ロームは、経済産業省と日本健康会議が主催する「健康経営優良法人2022(大規模法人部門)ホワイト500企業」(上位500法人)に2018年2月より6年連続で認定されました。
この制度は、優良な健康経営を実践している企業等の法人を顕彰する制度として、2017年に創設されました。健康経営は、企業が社員の健康に配慮した経営を行うことであり、ロームでは安全衛生方針に基づき、安全かつ快適な職場環境を目指した様々な活動を行っています。今後も、「快適な職場環境づくりと心身の健康の保持・増進」を経営の重要課題のひとつと位置づけ、社員一人ひとりの健康保持・増進、ワーク・ライフ・バランスの充実に取り組みます。

TOPIC2.

スポーツエールカンパニーに3年連続認定

本制度は、朝や昼休みなどに体操・ストレッチをするなどの運動機会の提供や、階段の利用や徒歩・自転車通勤の奨励、スタンディングミーティングの実施など、スポーツ競技に限らず、社員の健康増進のためスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業を「スポーツエールカンパニー」として認定する制度として、2017年にスポーツ庁にて創設されました。
ロームは、事業所全体での運動促進活動が認められ、2020年度より3年連続で認定されています。また、2023年度は従業員の週1回以上のスポーツ実施率が70%以上の企業に付与される+(プラス)の呼称についても、ロームは運動習慣者率76%を達成したとして、+認定を受けました。

TOPIC3.

がん対策推進企業アクションの優良企業として表彰

ロームは、2019年7月より厚生労働省「がん対策推進企業アクション」の推進パートナー企業に登録し、活動を行っています。社員が健康で働き続けられるためには、がんの早期発見・早期治療が重要です。これまでに社内セミナーやeラーニングなどの社内啓発活動を通じて社員ががんについて正しく知る機会を設け、がん検診受診率の向上につなげてきました。その活動が評価され、がん対策推進優良企業表彰をいただくことができました。

健康経営優良法人 ホワイト500、スポーツエールカンパニー、がん対策推進企業
健康経営優良法人 ホワイト500、スポーツエールカンパニー
がん対策推進企業
がん対策推進優良企業

安全への取り組み

ロームグループでは、社員をはじめ、事業活動に関わる全ての人々が、快適かつ安心して働くことができる職場の実現を目指しています。この実現に向けて、ISO45001に基づいたマネジメントシステムを運用し、特定した安全衛生面における重点課題やリスクの管理・低減に取り組んでいます。
また、ロームでは、「安全な職場の確保」をテーマの1つとして2025年度の達成目標を策定しました。全ての社員が安全かつ安心な職場の確保を目指し、取り組みを進めてまいります。

目標と実績

達成目標
(2025年度)
2022年度目標 2022年度実績 2023年度目標
ロームグループでの休業災害件数「0」を達成・維持する 休業災害「0」 休業災害2件発生(1日以上の休業) 休業災害「0」

安全な職場を目指した取り組み

1.安全教育

安全かつ安心な職場づくりを進めるため、従業員に対して安全教育を行っています。
従業員全員を対象に、入社時に導入教育を実施し、配属後は毎月1回各部門で安全衛生委員会で共有された情報の展開を行います。具体的には、労働災害発生時の発生要因や改善内容の横展開、ヒヤリハット、KYT活動、安全衛生法や社内規定の改訂内容の共有を行い、従業員全員が労働災害を起こさないよう努めています。
入社2年目、3年目の社員に対しては、振り返りを含め定期教育を実施し、昇格時にはその役職に応じた教育を行っています。
また、国内工場のうちローム浜松では、主に設備エンジニアの教育に特化した「エンジニア育成課」を設置。「エンジニアアカデミー」という教育専門施設において、社内の専任講師ににより専門技術だけでなく、作業時の安全管理について教育を行っています。「エンジニアアカデミー」は、2023年3月29日に静岡県の職業訓練施設として認定いただきました。

エンジニアアカデミー(技能講習)
エンジニアアカデミー(技能講習)
エンジニアアカデミー(座学)
エンジニアアカデミー(座学)

2.労働災害の未然防止活動

ISO45001に基づき、リスクアセスメント・KY活動の実施及びヒヤリハット項目の抽出・改善を行い、安全衛生リスクを低減する活動を継続的に実施しています。
海外工場では、現場での安全に関する事項のコミュニ―ケーションが希薄にならないよう、勤続年数が浅い従業員に対して身近な先輩が教育・指導するメンター・メンティー活動を実施しながら、お互いの安全意識、現場力の維持、向上に努めています。

リモートでの安全項目に関する共有
リモートでの安全項目に関する共有
リスクアセスメント・KY活動
リスクアセスメント・KY活動

3.統括安全衛生監査

安全衛生マネジメントシステム運用状況の強化とリスク低減を目的とし、ローム本社による統括安全衛生監査を実施しています。第三者の目で生産拠点を確認することにより、リスクの抽出漏れや安全管理レベルの偏りを防止しています。2022年度は、国内・海外の生産拠点計8拠点で安全監査を実施し(海外拠点はリモート監査を実施)、抽出したリスク及び課題については計画的に是正・確認を進めています。

監査の様子
監査の様子
監査の様子
監査の様子

4.5Sの徹底

不要なものがなく、「必要なときに」「必要な場所で」「必要なもの」を手に取ることができる職場環境は、効率的であるのと同時に安全な職場であると言えます。この5Sこそが職場環境の基本だと捉え、トップ以下、全員参加型の5Sを国内のみならず海外拠点についても実施しています。

5S・・・整理・整頓・清掃・清潔・しつけ

5.社内パトロールの実施

安全衛生に関する力量を持った作業者が、適切な設備・機械や備品、作業を正しい手順で使用・管理・実施することは安全の基本です。ロームでは、この基本を確実なものとするために、パトロールを通して職場における危険箇所や不安全作業の抽出、是正に取り組んでいます。
また、若手社員を積極的にパトロールに同行させることで、不具合を見つけられる目を養う機会を設けています。
2022年度は実地でのパトロールだけでなく、Web会議を活用したオンラインパトロールも実施いたしました。

社内パトロールの様子
社内パトロールの様子

パトロールの一覧

パトロール 内容 頻度
安全衛生に関する職場パトロール 安全衛生に関する力量保有者による、職場における安全リスクの確認 1回以上/月
各専門部会パトロール 生産設備、化学薬品、消火機器や設備等が適切に使用・管理されているかどうかの確認 1回以上/月
産業医パトロール 産業医の視点から見た職場における衛生リスクの確認 1回以上/月

社員が安全について共通認識を持てるよう、パトロールには各部署で任命された安全担当者が毎回参加しています。

TOPIC.

駐輪場パトロール:交通ルールの順守状況の確認

自動車やバイクのみならず、自転車についても交通ルールの順守状況を確認するため、警察署の方にもご協力いただき、駐輪場のパトロールと立唱指導を定期的に実施しています。自転車の傘さし運転や携帯電話使用運転、イヤホン着用、右側走行による法令違反の撲滅に取り組んでいます。

駐輪場パトロール

6.安全衛生担当者会議の実施

国内ロームグループ各拠点の安全衛生担当者が集合する会議を年4回実施しています。本会議では、ロームグループの安全衛生目標や各拠点の安全衛生活動等の共有、意見交換を実施し、グループ一体での安全衛生活動を推進しています。

7.請負会社様・構内常駐会社様との安全衛生活動

事業に関わる全ての人たちにとって安全な職場の実現を目指すには、従業員はもちろんのこと、構内で共に働く請負会社様や常駐会社様(食堂・清掃等)の安全を守り、そして快適かつ安心して働くことができる職場環境を整備していかなくてはなりません。ロームグループでは、構内で働かれる請負・常駐会社様と協力して、以下の取り組みを行っています。

  • ・請負・常駐会社様との安全衛生連絡会議の定期実施。
  • ・安全衛生パトロール、産業医パトロール、現場責任者パトロールを定期的に実施。
  • ・消火器訓練、地震想定避難訓練、薬液・ガス漏れ夜間避難訓練を実施。
  • ・KYT(危険予知訓練)活動、小集団活動、5S活動、提案活動の各活動を実施。
  • ・化学薬品取扱い講習会を実施。(現場での講習とオンラインでの視聴)
小集団活動
小集団活動
夜間訓練
夜間訓練
安全衛生連絡会議
安全衛生連絡会議

TOPIC.

本社事業所「無災害記録証第三種」認定

ローム本社事業所では、2022年10月度に休業災害未発生15,800,000時間を達成し、厚生労働省労働基準局より「無災害記録第三種」の認証をいただきました。
今後も、社員が安全・安心に働けるよう、全員参加の安全衛生活動を推進し、事故のない安全な職場づくりに取り組んでいます。

「無災害記録証第三種」認定

責任者の声

安全衛生管理室 室長 伊東 紘子

安全衛生管理室
室長 伊東 紘子

ロームは半導体部品を製造するメーカーですが、従業員、構内常駐の請負会社の方々など、多くの人が関わって製品を社会に送り出しています。
社員一人ひとりがやりがいを持って業務に従事するには、全ての社員また事業に携わるステークホルダーの皆さんにとって安全な職場環境を実現し、人命を守ることがとても重要であると考えています。
この考えのもと、私はロームグループの安全リスクの低減を目的として、グループ全拠点への統括監査やパトロールを担当しています。
不具合を発見した際は、不具合の理由とあるべき姿を説明し、現場作業者の方に納得いただいた上で、より安全な職場環境となるような改善提案を心掛けています。
ロームグループで働く人全員が、負傷することなく、出社時と同じ姿で帰宅いただくことをモットーに、安全衛生活動を推進していきます。

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