人財開発
人財マネジメント
基本的な考え方
ロームグループでは、教育訓練を通じてどのような人財を育成していくべきかを、創業以来普遍の理念として存在している企業目的・方針の中にある「教育訓練基本目標」に明確に定めています。
教育訓練基本目標
- 経営者、管理者、監督者、一般従業員を問わず、絶えず新しい知識の吸収に努め、広い視野に立って科学的に判断できる人を育成する。
- 知識と経験を生かし、その道の第一人者としての仕事に徹する人を育成する。
- 逆境にあっても、つねに活路を見出し、積極的に目的を貫く人を育成する。
- 全体の個であることに徹し、チームワークとしての成果を優先する人を育成する。
そして、ロームグループが掲げる経営ビジョンの実現には、この「教育訓練基本目標」に則ってイノベーションを創出できる次世代リーダー、プロフェッショナル人財を育成することが重要です。この考え方から、「ダイバーシティの推進」をサステナビリティ重点課題に掲げると共に、「主体的に物事を考え、広い視野を持って新たな価値を創造できるグローバルマインドを持った社員の採用と育成」「次世代リーダー、プロフェッショナル人財の確保」を重要施策テーマに定めています。従業員の教育機会を増やすことで、成長実感によるやりがいの醸成と社員のパフォーマンスの向上を実現し、ひいては会社の成長へとつなげてまいります。
人財開発体系
ロームグループでは企業目的・方針の実現、実践に向け、以下4項目を柱とした人財開発体系を構築し、様々な教育機会を社員に提供しています。
- 1. グレード別教育
- 各グレードに求められる知識やスキル、マインド等を身につけてもらうと共に、年代や役割の近い社員同士が、部門の垣根を越えて連携できるよう交流の場を設ける
- 2. 組織長教育
- 組織長としての役割を遂行するために必要な知識とスキルを習得する
- 3. キャリア教育
- グレードや役割に関わらず個人のキャリアに焦点を当て、主体的な姿勢で自身のキャリアを考え、自己実現を果たせる行動力を養う
- 4. OJT・専門教育
- 各職場での実務を通した教育を行う

また、ロームは「高い専門性をもったプロフェッショナル人財」「次の経営を担う次世代リーダー」「グローバルマインドを持った人財」の育成に向けて、「ONE ROHM」での能力開発と人財配置を重要な施策項目として、以下の目標を定めました。2025年目標の達成に向けて、取組みを進めてまいります。
【人財開発における2025年達成目標】
- ロームグループ全体での人財開発体系を確立する
- 世界で通用する次世代リーダー、プロフェッショナル人財を育成する制度を確立する
- 新常態において、従業員の志向やライフスタイルに適応した選択型サービスを提供する
- 人事基幹システム内で、社員の能力・期待・経験・資格等をデータ化し、適正な採用・配置に活用する仕組みを構築する
- 評価・報酬・昇進昇格・配置における戦略的データを蓄積する
【社内教育・研修制度】
分類 | 主な研修・制度 | 内容 | 開催回数 (年間) |
受講者数 | 受講率 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2020 年度 |
||||
グレード別教育 | 新入社員研修 (※1) |
社会人としての基礎知識や、ビジネスマナー(社会人基礎力)を習得すると共に、自社について、また仕事に対する取組み方の基礎を学ぶ研修。 | 1 | 198 | 232 | 107 | 100% |
フォローアップ研修 (※1) |
入社2、3年目に、同期と共にこれまでの経験を振返り、目標を新たにすることで、自主性を育み、自分のキャリアを自分自身で築く行動を取っていくためのフォローアップを行う。 | 2 | 372 | 297 | 286 | 100% | |
昇格者研修 | 各グレードに求められる知識・スキル・マインド等を習得する研修。 (企業目的・方針を理解した上で今後自分が求められる役割を考え行動目標を設定) |
7 | 282 | 252 | 145 | 100% | |
組織長教育 | 役割別研修 | 組織長としての役割を遂行するために最低限必要な知識とスキルを習得すると共に、部下との良質なコミュニケーションや組織の活性化を通じて成果達成の実現を図る研修。 | 3 | 77 | 102 | 77 | 100% |
アセスメント研修 | 組織を束ねるマネジメントに必要とされるスキルを数値化し、強み弱みを分析することで、自身のマネジメントスタイルを正しく認識し、今後の組織運営に活用する研修。 | 4 | 37 | 43 | 26 | 100% | |
キャリア教育 | キャリアデザイン研修 | グレードや役割に関わらず、個人のキャリアに焦点を当て、主体的な姿勢で自身のキャリアを考え自己実現を果たせる行動力を養う研修。 | 2 | 46 | 27 | 101 | 100% |
OJT・専門教育 | ジョブローテーション制度(国内・海外) | 異なる文化や職務の経験を通じて、広い視野を持った人財を育成する制度。 (若手社員のうちに、他部署、グループ会社、海外拠点での勤務を通じて、それぞれの現場の状況・課題を知ると共に、多様な価値観を学ぶ機会を設ける) |
2 | 4 | 2 | - (※2) |
- |
メンター・メンティー制度 | 新入社員の育成を通して、「人を育てる風土」を醸成し、長期的なキャリア形成を促す制度。 | 10 | 269 | 312 | 337 | 100% | |
次世代リーダー向け研修 | - | ロームの安定成長をけん引する、次世代の経営者候補となる優れた人財を早期に発掘し、長期的な視点で育成・確保していくことを目的とするサクセッションプラン制度。 | 0 | 0 | 0 | 24 | 35.30% |
コース転換制度 | - | 職務の幅を広げ、更なるキャリアアップに挑みたいという限定基幹職社員を対象に、基幹職へのコース転換を推進することを目的とした制度。 | - | - | - | 29 | 100% |
語学留学制度 | - | 海外ビジネスに必要な語学力の習得を支援するため、フィリピンの語学学校へ1~4週間留学できる制度。 | - | 7 | 0 | 0 | - |
-
※1:新入社員研修、フォローアップ研修においては、国内の関係会社の社員も含まれます。
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※2:コロナ禍のため、本制度は2020年度より中止しています。
【企業目的・経営基本方針浸透研修 受講者推移(累計)】
ロームでは、全ロームグループ社員が、社会における自分たちの存在意義や会社として目指すべき方向性・目標を認識した上で業務に取組み、掲げた目標を達成することを目的として、企業目的・方針を学ぶ理念浸透教育を実施しています。
