サステナビリティ担当役員メッセージ

ロームのサステナビリティ

取締役 上席執行役員 CAO 兼 サステナビリティ担当 山本 浩史
取締役 上席執行役員 CAO 兼 サステナビリティ担当 山本 浩史

ステークホルダーから選ばれる
企業を目指して

取締役 上席執行役員
CAO 兼 サステナビリティ担当

山本 浩史

ロームグループのサステナビリティ

ロームは、「品質を第一として、良い商品を永続かつ大量に供給し、文化の進歩向上に貢献すること」を企業目的に掲げ、社会課題の解決と企業価値の向上を同時に実現する「CSV(共通価値の創造)」を経営の軸としています。この「企業目的」に掲げている「品質」は、製品・サービスのQCD(品質・コスト・納期)に限らず、企業運営全体の質、つまり「経営品質」も指しています。ロームグループは、これらの「品質」を第一としてサステナビリティ経営を推進することで、ステークホルダーの皆様から選ばれ、持続的に成長できる会社を目指しています。

私はロームグループのサステナビリティ推進と共に、サプライチェーンマネジメントも担当しています。サステナビリティ経営は、自社だけで実現することはできません。例えば、世界喫緊の社会課題である気候変動については、カーボンニュートラル達成を目指すにあたって、自社のみだけでなく、サプライチェーン全体(スコープ1、2、3)で温室効果ガス削減を行うことが必至です。昨今は、サステナビリティに関心が高いお客様からの、サプライチェーンレベルでの取組み要請も年々高まりを見せています。このような中で、ロームグループがグローバルメジャーを目指すには、お客様、サプライヤーの皆様と同じ視点に立って社会の持続的発展を目指すことが重要です。サプライチェーンマネジメント担当として、あらゆるステークホルダーの皆様と密に連携しながら真摯に課題に向き合い、その解決に向けて取組むことで、顧客満足度の向上と社会課題の解決、ひいては社会とロームの持続成長を実現してまいります。

中期経営計画で非財務の目標達成も推進

2021年度から遂行している中期経営計画では、社会とロームグループの持続成長に必要なサステナビリティ重点課題を再特定し、環境、人財、ガバナンス、BCM(事業継続マネジメント)の4分野ごとに具体的な達成目標を設けています。
環境では、TCFDに賛同を表明した上でそれに基づく情報を開示し、温室効果ガス排出量50.5%削減(2018年度比、スコープ1、2)を目指しています。人財への取組みについては、業界平均以上の従業員エンゲージメントスコアを目標としています。2021年度まではローム単体の調査でしたが、2022年度からはグループ全社で調査を実施し、目標達成を目指します。ガバナンスでは、独立社外取締役比率をさらに引き上げ、22年度には社外取締役が過半数を占める体制となりました。
そして、これら全ての目標達成に向けた活動をより一層推進するため、ロームグループ社員の意識喚起を図ることを目的に、毎年10月にサステナビリティ月間を設け、サステナビリティに関するe-ラーニングや有識者講演会、CSVアワードなどを実施しています。

サステナビリティ推進体制を改革

ロームグループでは、サステナビリティ経営の推進にあたり、当社社員を含むステークホルダー毎に果たすべき責任を明瞭化した「ロームグループ サステナビリティ方針」を、さらに、社員が守るべき法令上、倫理上の具体的なルールとして「ロームグループ行動指針」を定めています。これらは、どちらもステークホルダーとの対話や国際規範の変化に応じ進化させていくものと捉えています。

また、サステナビリティ経営をさらに推進する上で、従来の体制では網羅しきれないグループ全体にかかわるサステナビリティのリスクへの対応を強化するため、2022年4月に新たなマネジメント体制を発足させました。経営と執行の役割を明確に分離し、経営側には「サステナビリティ経営委員会」を新設しました。当委員会は取締役会と連携し、グループレベルでの経営課題を抽出、協議の上、サステナビリティにまつわる上位の方針を議論し、執行側をモニタリングしていきます。一方、執行側には「EHSS統括委員会」を置いて、傘下に8つのマネジメントシステム(委員会)を設け、リスク要因を網羅しつつ、サステナビリティ課題改善のPDCAサイクルを回します。今後は、サステナビリティ経営委員会で議論した重要課題をEHSS統括委員会と各マネジメントシステムに落とし込み、掲げた長期目標と共に達成に向けて取組みを進めてまいります。

サステナビリティ経営推進に向けて

近年、環境や人権に関する対応のみならず人的資本の開示強化などを含む、サステナビリティ課題に対する社会からの要請は、これまで以上に高まっています。今年4月からは、前述したサステナビリティ経営委員会を定期的に開催しており、さらにこのたびサステナビリティのエキスパートとしてお迎えした独立社外取締役が7月からメンバーに加わっていただくことで、より深い議論・検討を進めてまいります。

今後もロームグループでは、サステナビリティ経営につながる取組みにも積極的に投資、推進することで、無形資産の増強を図り、強固な成長基盤の構築につなげていきます。その結果として、経営の軸である社会価値の創造と企業の成長を果たすCSVを継続して生み出してまいります。そして、今年度構築した新しいサステナビリティ経営体制のもと、グループ全体で非財務目標を達成、ひいてはサステナビリティ重点課題を解決し、ステークホルダーの皆様から選ばれ続ける企業を目指してまいります。

取締役 上席執行役員
CAO 兼 サステナビリティ担当
山本 浩史